「大変だった」を良く使う人
「あれは、大変だったな」と、良く昔の出来事で苦労したことを話す人がいると思います。本当に大変そうな話であれば、良いのですが、「それほどのことか」と正直たいして大変そうではない話を持ち掛けられることがあります。
このように、自分の苦労話をしたがる人は、自分の実力を過大評価していることが多いようです。自分で、苦労話をしている内にその内容が実際以上にレベルの高い仕事であった気になってしまい、それを無事に成し遂げたと勘違いしてしまい過大評価してしまうのです。
そのような人達から「あれは大変だった」の話が始まるとウンザリしてしまうこともありますが、ここは相手の心理を理解し、適度に相槌をうち、気のすむまで付き合ってあげてはいかだでしょうか。
そうすることで、話をした人は自分を受け入れてくれたことに対して、これまで以上に心を許し、時に、心強い味方になってくれるはずです。
もし、自分自身が「大変だった」とよく言うことに気づいた時は、少し、注意してならべく言わないように心がけることが大事です。
「時間がない」を良く使う人
いつも忙しそうにして、「時間がない」とよく言う人を見かけると思います。しかし、よく見てみると要領が悪かったり、同じことを何度も繰り返したりして、忙しさと周りの評価が一致しないのことがあります。
このような人は、多くのことに首を突っ込んできますが、それを的確に処理する能力は持ち合わせていません。よって、仕事の進捗は思うように進まず、結果的に中途半端な状態でそのままうやむやになってしまうことが度々です。
では、時間があればいい結果を出せるかというと、そうとも言えません。こういう人は、一つの案件に深くかかわり、じっくりと考えることに慣れていません。自分の持つ能力を把握しきれていないので、どこまでの結果が出せるのかも想像できないのです。
そこで、「時間がない」から、じっくりとこの案件に取り組むことができないと自分で思い込むことで逃げてしまいます。
そして、無意識的に仕事の予定をぎっしりといれて、時間の有効活用ができなくなってきます。
しかし、このような人は、多くのことに首を突っ込んでいくため、顔が広く、人脈が広い可能性があります。その部分を有効に活用することで、思わぬ成果を得ることができることもあります。
ですので、「時間がない」という人は忙しいことを認めてほしいと願っているので、何かお願いするときは、「忙しいときに悪いけど」と相手を認めている表現を加えることによって、その後に内容を快く聞いてくれるはずです。
できない人でも
これまでのように、「大変だった」や「時間がない」をよく使う人は、仕事ができない人かもしれませんが、その心理を良く理解したうえで相手をしてあげてください。
心理がわかっていれば、できないことに対してイライラすることも減りますし、相手も「認めてもらえている」と思うことで、やる気が沸き、思わぬ成果を出してくれるかもしれません。