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子育て世代の社会人に新たな活路、矛盾をうまく使いこなせ!

2024年2月19日

矛盾の原因はダブルバインド

突然ですが、あなたは「ダブルバインド」って言葉をご存知ですか?

知っている方は、素晴らしい。

けれど、知らない人がほとんどだと思います。

これは、「一つのメッセージの中に矛盾した2つの意味が込められている」状況を表した言葉です。

このダブルバインドには注意が必要です。

この心理が働くと統合失調症の原因になりかねないからです。

統合失調症とは、感情や思考などがまとまらなくなる症状です。

ダブルバインドってなに?何なの!?

「なんか良くわからないけど、ダブルバインドってやばいんだ!」

とおそらく感じてくれたと思います。

そうは思っても、なかなか理解できないのがこの「ダブルバインド」です。

この状況は子育てしているときや仕事で指導している時に、日常的に表れています。

きっとあなたもダブルバインドしています。

ただそれに、気づいていないだけです。

「えっ!それってどんな時?」「ドキッ」としますよね。

具体的に話していきます。

例えば、昼間に遊んでいた子供が悪さをしました。

そこで、親はその悪いことをしたことに気づきます。

そして、こう言うでしょう。

「怒らないからホントのことを教えて。」

すると子供はこう思います。

(怒られないなら、ホントのことを言おう。)

その言葉を信じて「実は悪いことをしちゃったのゴメンナサイ。」

すると、大抵の親はみるみるうちに怖い顔になり、「なんでそんなことしたの!!」と怒り出します。

子供は「?????」、なにがなんだか分からなくなり、「ゴメンナサイ、ゴメンナサイ」と泣きながら謝るだけになってしまいます。

この中に矛盾が生じていることに気づきましたか。

「怒らないからホントのことを話した」、しかし「ホントのことを話したら怒られた」と大きな矛盾があります。

この「怒らないからホントのことを話して」の裏には、「悪いことをしたのだから怒られて当然」という隠れた意思が含まれているのですが、言われた子供は最初は気づきません。

これぞ、まさにダブルバインドです。

ホントのことを言っても怒られる。ホントのことを言わなくても怒られる。

どちらにしろ、「怒られる」以外に結末しか待っていないんです。

他にも、トイレの電気がつけっぱなしになっていたら、親は子供に言います。

「トイレの電気つけっぱなしだよ!」

子供はあわててトイレの電気を消しに行って、帰ってきます。

そして、親は言います。

「なんで、いつもつけっぱなしにするの!?電気代もったいないでしょ!!」

子供は思うでしょう。

(電気を消しに行ったのに怒られる、電気を消しに行かなくても怒られる、結局私はどうしたら良かったのだろう。)

これも、ダブルバインドです。

今度は仕事の時の話しです。

先輩社員と新入社員の間でよくある状況です。

先輩社員が「わからないことがあったら、いつでも聞いてね!」と新入社員に言うことが多いでしょう。

そこで、新入社員はわかないことだらけなので、当然先輩社員に聞きに行きます。

最初は先輩社員も快く教えてくれますが、次第にこう言ってきます。

「なんでも、聞いてこないで!少しは自分で考えてみてよ!」

新入社員は「?????」、「なんでも聞いてといわれたのに・・・。」となります。

先輩社員の「なんでも聞いて」の裏には、「しょーもないことは聞かずに自分で考えて」という隠れた意思があります。

新入社員は(自分で分かることなら、聞かないんだけどな・・・。)と思いながら、この矛盾した状況に悩んでしまいます。

先輩社員の気持ちも分かりますし、新入社員の気持ちを分かります。

悲しいですが、これもダブルバインドなんです。

このように選択肢があっても、そのどちらを選んだところで悪い結末しか待っていないことに注意が必要なんです。

あなたもしていませんか、ダブルバインド。

これからは、自分がダブルバインドの状況を作りそうになったら、このことを思い出してください。

そして、言葉のチョイスを間違えないでください。

特に子供は経験も少なく、状況を正確に把握する能力も大人に比べると低いので、そのまま矛盾を受け止めてしまいます。

子供を叱るときは「もしあなたが悪いことをしたとしたら、どうするべきかな?」と相手が行動しやすいように伝えてください。

そして、ホントのことを言ってくれたなら、ならべく感情的に怒るのを抑えてみてください。

私も親の気持ちは痛いほど良く分かります。

だって、私も子育て真っ最中ですから。

その代わり、しっかりと説明しながら叱ってあげてください。

そこには怒りの感情ではなく、悲しい感情を伝えてあげてくだい。

「あなたが、悪いことをしていると私はとても悲しい気持ちになる。」

子供だって考えるチカラは備わっています。

自分を愛してくれる親を悲しい気持ちになんかしたくありません。

矛盾した結末をうまく利用する

このダブルバインドは悪いイメージしかありません。

私がそのようにしかイメージできないように説明しているからですけどね。

でも、発想を逆転するとダブルバインドを良い事に使うことができます。

「ここまでイメージが悪いのに、一体どうやって・・・。」

と思われてしまいますが、正直私が今まで悪いイメージを与えすぎました。

すみません。

この状況のポイントを思い出してください、選択肢のどちらを選んでも結末が同じ事です。

つまり、これを利用すれば「選択肢のどちらを選んでも自分にとって良い結末になる状況を作り出すことが可能」になるんです。

「いやいや、今さらそんな事言われても・・・。」

となりますが、できます!

良い結末しか選べないようすることが。

こんな時、あなたはどう答えますか。

「肉料理で、焼肉とすき焼きどっちが好き?」

私ならこう答えます。

「う~ん、焼肉かな。」

これ、実は焼肉でもすき焼きでも、どちらを選んでいても「肉料理が好き」という、結末しかありません。

そして、お互いが「肉料理が好き」という話題で盛り上がることができます。

更には、「週末の土曜日か日曜日だけど、どっちで焼肉食べに行きたい?」と聞かれると。

「それなら、土曜日だね」と答えたりします。

これも、「焼肉を食べに行く」という結末しかないんです。

このように、どちらを選んでも自分にとって良い結末につながる状況を作り出すことができます。

これも「ダブルバインド」なんです。

どうですか、矛盾した状況を理解し、うまく使っていきませんか?

チェック

  • 「悪い結末しか待っていない矛盾した状況は作らない!」
  • 「良い結末にしたいなら、矛盾した状況を作れ!」

ですよ!!!

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