今日は、一度は聞いたことのある、「努力なくして、成功なし」の言葉について紹介します。
「努力なくして、成功なし」ってどんな意味なの?
簡単に言うと「努力をしなければ、成功はしない」という意味ですよ。
ふ~ん、よく分かんないや。
そもそも、誰が言った言葉なの?
これから順を追って説明するので、読み進めてください。
は~い
努力なくして、成功なしは誰の言葉?
「努力なくして、成功なし」
この言葉、あなたも一度は聞いたことがあるでしょう。
しかし、「誰が言った言葉なのか知らない」と思っていることもあるはずです。
諸説ありますが、この言葉は、アメリカの発明王 トーマス・エジソンが残したものです。
"There is no substitute for hard work"
直訳すると「努力の代わりとなるものは存在しない」となります。
トーマス・エジソンと言えば、蓄音機や電球を発明することで生活を豊かにしてくれた偉大な発明家です。
実はこの電球に使われているフィラメントは、日本の京都の竹を使っていました。
トーマス・エジソンは、世界中の竹を調べた結果、この京都の竹が最も優れていると判断し使い始めました。
こんなところにも、日本の努力の成果が現れていたのですね。
詳しくはこちらで紹介されています。
京都の竹と電球
少し話がそれてしまいました。
今からこの「努力なくして、成功なし」という言葉に込められた意味を、具体例を交えて説明します。
努力しないでいきなり成功しても、その後が難しい
ビジネスの世界では、「パイオニアを真似ても勝つのは難しい」と言われています。
このパイオニアは決して、カーナビなどで有名な電気メーカーのパイオニアではありません。
パイオニアとは「新しい領域を開拓する人、または新しいアイデアや技術を最初に導入する人」の意味です。
または、オリジナルとも言えます。
なぜなら、新しいアイデヤや技術はすぐに導入できるわけではなく、過去に試行錯誤を繰り返した結果が、成功に繋がっているからです。
その過程を知らずにただ真似した会社は、いざトラブルが現れたときに、どのように対応したら良いのか分からずに二の足を踏んでしまいます。
しかし、パイオニアの方は、過去の経験があるため、トラブルの解消法がすぐに分かります。
その差が一番大きいところになります。
努力の結果は、今後も生きる
努力をするということは、何度も何度も行動し、失敗や成功を繰り返しながらも少しづつ前に進むことです。
ヤマト運輸の努力
ここで、宅配業者として有名なヤマト運輸の話をします。
ヤマト運輸は社員の人たちが考え、知恵を絞って作り上げた宅配事業です。
当然、最初はうまく対応できなかったり、失敗したりしていましたが、何度もサービスや社内のシステムを変更することで、少しづつ世の中の人達に信頼を勝ち取ってきました。
今では当たり前になっている、時間指定の配達なども社員の努力の結果、成り立っています。
近年、ネットショッピングが大流行した結果、宅配業務が注目をあびるようになりました。
その結果、20社以上の会社が宅配事業を立ち上げ、ヤマト運輸の真似事を始めるようになりました。
そこで、ヤマト運輸は他社との差別化を図るため、荷物を自宅まで受け取りに行くサービスを始めたり、流通システムの向上、輸送ネットワークの強化を図り、より精密に荷物を届けるようにできるようにしました。
また、ドライバー1人ひとりの品質向上にも力をいれ、この宅配業務の大流行の波をうまく使い、生き残っています。
それに対し、新規で参入してきた業者は、度重なるトラブルやユーザーの信頼低下により、廃業しています。
トヨタの努力
その他には、メーカーに勤めている方は、聞いたことがあると思いますが、「トヨタ生産方式」があります。
これは、世界のトヨタが長年培ってきた、生産の仕方を他の会社が真似をすることです。
トヨタ生産方式の例では、作業者の動きを明確にし、「標準化」をしたり、必ず誰もが見てわかるような「表示」を行い、無駄な部分を明らかにし、無駄を削減するような方法があります。
これを、各社が真似をすることで第2のトヨタになろうと目指しています。
しかし、そんなことをしても、第2トヨタが日本に現れたことなど一度もありません。
当たり前です。
真似るだけでは、トヨタになれないからです。
大事なのは、トヨタがトヨタ生産方式と呼ばれるシステムを作り上げるまでの過程です。
このシステムを作り上げるために、何度も失敗、成功、努力を積み重ねています。
そして、作り上げた後も、この経験を忘れずに活かし、継続した発展を目指すための努力があるからです。
そこには、経験を次の世代へ継承し、人への教育や情報の伝達、その他様々なことが混じり合って成立しています。
トヨタ生産方式を真似ても到底敵うはずがありません。
仮に、トヨタ生産方式を完全に真似ても、恐らくトヨタに並ぶことはできません。
なぜなら、今頃トヨタは世に広まったトヨタ生産方式を、同じように続けていることがまずないからです。
必ず、更新された新しい方式がトヨタ社内に広がっているでしょう。
これは私の予測でしかありません。
世の中ではトヨタの価値を車の性能や価格などで他社と比較してますが、本当の強さはそんなところではありません。
そこで働く社員の「人としての成長」に力を入れているところだと思っています。
流石にこの部分だけは、他社にも真似できない部分です。
恐らく、本で書いても伝わりません。
理解できても実行できる人は少ないです。
努力し、諦めない
このように、ほとんど努力をしないで手に入れた成功は滅びやすいものです。
大事なことは、結果だけを追い求めるのではなく、忍耐強く努力を続けることです。
そのためには、「成功するまで絶対に諦めない」気持ちを持ち、粘り強く続けていくことが必要です。
前に、Youtubeで堀江さんが、「結局、ビジネスで成功するやつは、最後までやりきるやつだ」と言っていました。
また、努力する姿は人に感動を与えます。
その心理について、「SASUKE」の魅力を元に書いた記事がこちらになります。
オススメ
私もこのブログが皆さんに届き、読んだ方が少しでも勇気が持てるようになるまで、粘り強く続けていきたいと思います。
これからも、よろしくお願いします。