未完成を恐れない
仕事を任された時や普段からルーティン的にしている仕事など、結果を出そうと一生懸命にしている人も多いでしょう。
そこで、「完璧な成果」を上げようと「ミスや失敗は許されない!」、「予測できるすべての想定を網羅し、すべてに対応できるように準備しよう!」と意気込んでいる人も少なくありません。
しかし、そんなに頑張っても、完璧な成果は上げられるのでしょうか。できたとして、毎回、すべての仕事に完璧な成果は上げらるのでしょうか。
答えは「ノー」です。
そもそも、想定される未来には限界があります。
当然、想定外の未来があり、その想定外の状況になることだってあります。
現実的に、完璧な成果を上げ続けることなんて不可能です。
しかし、失敗やミスを恐れるあまり、完璧を目指してしまうのは人の「承認欲求」を求める心理が働いています。
また、失敗やミスをしたくないと思ってしまうことで、新しいことに挑戦できなくなってしまいます。
先ほども、言いましたように完璧な成果を上げ続けることは不可能なので、完璧ではない未完成な成果を恐れることなんてありません。
それが、当たり前なんですから。
3つの勇気
言葉では、未完成を恐れる必要はないと分かっていても、なかなか割り切ることはできません。
そこで、3つの勇気を持つことが大事です。
- 不完全である勇気
- 失敗する勇気
- 誤りを明らかにする勇気
中でも、「不完全である勇気」は、挑戦を恐れず、成し遂げようとする上で非常に重要となる勇気です。
新しいことに挑戦するときは、「失敗するのが怖い」、「結果がどおなるかわからない」、「成果がどのように評価されるか不安」などの思いから、二の足を踏んでしまうことでしょう。
そんな時は、このように言葉にして考えれば良いのです。
「100点は必要ない、60点で充分だ」
これは、トヨタが新入社員へ初めて仕事に挑むときにかける言葉だと言われています。
新しいことを挑戦するのに完璧なんてあり得ません。最もしてはいけないことは、「失敗を恐れ挑戦しない」ことです。
結果が60点で充分です。
大事なのはその結果の後で、「なぜこの結果になったのか」、「どおやったらより良い結果になるか」と考えながら、改善していくことです。
これが、「不完全である勇気」が重要である理由です。
一度の結果ではなく、積み重なった改善
最初から、完璧な結果を出すことが大事ではなく、その結果をもとに改善を積み重ねることで完璧に近づくことが大事なんです。
上司でも、いきなり完璧を求めてくる人もいますが、そもそもそれが間違っています。
資料を作成するときも、上司に指摘されたり、間違えを訂正されることを恐れず、自分が思う内容をまずは作成し、提出しましょう。
提出することで、上司も具体的にどのようにしてほしいのか指示しやすくなります。
資料を訂正・修正することや、自分の中で決めたことを覆されるのをひどく嫌がる人がいますが、こう思えばいいのです。
「60点程度で作った資料なので、きっと修正があるだろう。」、「一発で通ったらラッキー。」
そうすれば、完璧を求めることもなく、提出した資料を訂正・修正するときもストレスはほどんどありません。
そもそも、一回で相手が納得できる資料何てできるわけがありません。資料を作ってほしいと言ってきた本人ではないのですから。
これからは、「不完全である勇気」、「失敗する勇気」、「誤りを明らかにする勇気」をもって、新しいことに挑戦してください。
例え、失敗したってかまいません。改善を繰り返し、成功へ変えていきましょう。
そして、挑戦を繰り返すことで自己成長につながり、自分に自信が持てるようになります。
気付けば、しあわせな自分になっていることでしょう。