まず自分が動いてみると
こんなこと良くありませんか?
音楽の演奏が終わった後、最初は「し~ん」としていたのに、誰かが拍手をするとそれにつられてみんなが拍手しだすこと。
こんな時って、最初は「拍手していいのかな?」と少し不安な気持ちになっているために、なかなか行動できなくなっています。
でも、一人でも拍手すると「あっ!拍手していいんだ!」と感じて、みんなが拍手しだします。
この最初の一人がとても大事です。
もちろん、「勇気」がいりますがあなたがこの最初の一人になってみませんか。
自分が動き出すとまわりも意識しだす
この拍手のように、自分のきっかけでその場の雰囲気がとても良い状態になれば、とてもうれしくなりますよね。
本当はしたいのに、少し不安があるためにできないこといっぱいありますよね。
また、自分が動き出すことで周りが意識するようになり、これまでとは違った変化を生むこともできます。
例えば、朝の挨拶なんてそうです。
会社に入ると疲れているせいか、仕事が辛いせいなのか、元気に挨拶する人が少ない気がします。
人によっては、挨拶しなかったり、すごい小さな声で挨拶して誰にも聞こえなかったりします。
その職場は朝から活気のない職場になってしまいます。
「これではみんなのやる気が出ないな」
と思い私はひとまず自分の隣に座ってくれる部下に、笑顔でハッキリと挨拶するようにしました。
すると、最初は「えっ何?何?急に何?」という顔して、あまり良い返しはありませんでした。
でも、毎日笑顔でハッキリと挨拶することを私は止めませんでした。
すると、2週間くらいたった時に、相手から逆に笑顔でハッキリと挨拶してくれるようになりました。
私は、うれしくなって「今日はいい日だね、おはよう!」と大きな声で言ってしまいました。
最初は、あまり反応してくれなかったのですが、そのうち必ず元気に挨拶してくれると信じて止めなかった成果でした。
そこからは、今まであまり相談に来なかった部下から、笑顔で相談しに来るようになりました。
そうなると、問題も見つけることができるようになったので、期限ぎりぎりに慌てることも少なくなったのです。
たった一つ、「笑顔でハッキリと挨拶する」を始めたことがきっかけとなったのです。
最初のきっかけは小さくていいんです
先ほどの挨拶ように、きっかけは小さいものでいいんです。
そこから積み重なることでいずれ大きな変化を伴います。
私はこの小さなきっかけを作る行動は「ナッジ効果」だと思っています。
ナッジとは日本語で「軽くひじ先でつつく」や「軽く背中を押す」という意味になります。
これは行動経済学で最近注目されている効果で、「自然と良い方向へ行動するように人を後押しするアプローチ」のことです。
例として挙げられるのは、トイレにハエの絵を描いてそこに集中させることでトイレの清掃を楽にしたことや、レジに並ぶ列を自然と誘導するために列の線を引いたりすることです。
このように、良い方向に進むと信じることができたなら、あなたは勇気をもって小さなきっかけを作るように行動するべきです。
このように、人が見るものに対してアプローチをする事例が多いのですが、私はこの小さなきっかけを作る行動も「ナッジ」だと思っています。
このきっかけが「きっと、あなた自身だけではなく、周りの人もしあわせにする」ことができます。