決めつけられた評価
こんな会話を聞いたことありませんか?
「Aさん、今日も休みだって。よく休むよね~。」
実際はAさんが有給休暇をとったのは3ヶ月ぶりで、理由も子供が熱を出して、看病が必要になったから。
そんなことは誰も考えず、「Aさんはよく休む」という、決めつけらた評価が原因でマイナスの印象を勝手に植え付けます。
他にも、「Bさん、しょっちゅう遅刻するな~。ちゃんと目覚ましかけてるんか?」とか、でも実は遅刻したのは初めてだったりします。
このように勝手な決めつけが、実際の評価とかけ離れてしまうことがあります。
あなたの周りにも、よく起きていませんか?
無意識に相手をマイナスな評価していませんか?
あるはずです。
そこには、誰もが持っている心理があるからです。
決めつけは拡大する
この心理は、人が相手の評価するときに過去のネガティブな結果や評価を拡大解釈して、その他の関係ない結果や評価にも紐づけてしまう「ネガティブ・ハロー効果」と呼ばれています。
人は必ず考えが偏ります。
そして、記憶も自分の都合の良いかたちに歪んで残ります。
その結果、一度相手にネガティブな評価をすると次から勝手にネガティブな評価を決めつけてしまうのです。
例えば、Aさん実は部署異動があり、前の部署では一度も有給休暇をとっていなかった。
今の部署で年末になり、法律で定められている年間5日以上の有給休暇をあわてて取るしかありませんでした。
しかし、周りには「Aさんはよく休む」とネガティブな評価が植え付けられます。
すると、年が明けて全く休んでいなかったのに、子供の急な熱で休んでしまった時に、「よく休む」と評価をされてしまいます。
ちょっと悲しいですね。
でも、こんな心理が働いてしまうのも事実です。
もう一つ、Bさんは毎日、時間ギリギリに出社してきて、たまに会議に遅れることがありました。
そうなると、周りから「Bさんは、時間を守らない。」とネガティブな評価が植え付けられてしまいます。
その結果、初めて遅刻した時に「時間を守らない人=しょっちゅう遅刻する人」となり、「Bさんは、しょっちゅう遅刻する」という、偏った評価になります。
Bさんに関しては、本人にも原因があるのですが、それでも決めつけられるといい気持ちはしません。
なので、ネガティブな評価につながることは、しないほうが良いのは百も承知だと思います。
注意すれば、ネガティブな評価をされることは防げます。
でも、どうせなら「ポジティブな評価につなげたい」のが人と言うものです。
実はこの決めつけを逆手に取るとポジティブな評価につなげることができます!
決めつけはネガティブだけじゃない
「ネガティブ・ハロー効果」とは全く逆の「ポジティブ・ハロー効果」があるんです。
これは、あなたが想像している通り、一度ポジティブな評価がされると他の結果や評価もポジティブにつながる、非常に都合のいい決めつけです。
まず、あなたが人にあった時にするべきことはポジティブな評価を植え付けることです。
すると、勝手にあたなの評価はポジティブに決めつけられていきます!
最初は、「明るく、楽しい」、「努力家」、「誠実でサボらない」などの、ポジティブな評価になるように行動してみましょう。
どれか一つで十分です。
きっと、この行動がこれから先のあなたの生活をしあわせにしてくれます!!!