ドラマが途中で終わる理由
あなたが好きなTVドラマは、連続物ですかそれとも一話完結型ですか。
私は、1話完結型好きです。
なぜなら、その日のうちに話の完結が見れてスッキリするからです。
実際に1話完結型が好きな人が多いんです。
理由は大体、私と同じで「1話完結はスッキリする」、「途中から見ても楽しい」などです。
しかし、1話完結の好きな人が多いにも関わず、なぜドラマは連続物を作るのかそして、多いのか?
疑問に思いませんか。
それは、ゼイガルニク効果と呼ばれる心理テクニックが使われているからです。
最初は、自分の行為や発言が途中で中断させられると不安になる心理を元に発見された効果です。
この効果により、ドラマも最後のいいところで終わるとついつい、「続きが気になる」心理が働き、来週も見たくなってしまうのです。
その結果、連続物の方が継続して高い視聴率が維持しやすいため、多くなります。
今はハイブリッドが主流
しかし、連続物にもデメリットがあります
- 1話目の人気が低いとその後も人気が低くなりやすいこと
- 1話目を逃した人が2話目からは見ないことが多い
- 途中まで見ていたが、何話目かを見逃すとその後見ないことが多い
このように、連続物でもリスクがあるため、一話完結型もバランスよく放送されています。
最近では、ネットで見逃し配信がありますので、見逃しがデメリットにならなくなってきています。
そうなると、1話完結型が少し不利な気がしてしまいますよね。
そこで、ハイブリッド型のドラマが増えています。
1話完結の内容なのですが、話の最後に次週の話につながるフラグを立てて終わるドラマや1話完結でその話の中で発生した問題がその話の中で解決するのですが、その話の中で登場した人物が次の話でも登場し、物語を続かせているようなドラマがそれにあたります。
少し古いですが、「ドクターX」なんかはハイブリッド型になると私は思っています。
その他にも刑事ドラマの「相棒」も同じハイブリッド型になります。
このように、ドラマはゼイガルニク効果を利用して、人の「続きが見たい」心理を利用しています。
人の本音を聞きたいときも有効
今までは、ドラマの話をしていましたが、このゼイガルニク効果は人の本音を聞きたいときも有効です。
これは、話の内容がハッキリしない時に、使う手法です。
例えば、体の調子が悪そうですが、なかなかそのことを言わない主婦がいたとします。
主婦「なんだか最近、体が不調な気がします。」
私「ということは、つまり・・・。」
主婦「実は、なんだかお尻が痛くて・・・。」
私「お尻が痛いということは・・・。」
主婦「痔になってしまって、恥ずかしくて誰にも相談できなかったんです。」
と本音を言ってくれるかもしれません。
これは、聞き手があえて、話の途中で終わらせて相手に会話のボールを投げることで、その続きをついつい言ってしまう心理が働きます。
まさに、ゼイガルニク効果です。
また、話をしているとまだ、話をしているにも関わらずそれを遮るように会話を返す人がいます。
そうなると、初めに話をしていた人は最後まで話をしたくてたまらなくなります。
でも、話が遮られてたため、非常にもやもやし、話を続きを絶対にしてやろうと思ってしまいます。
当然、遮られて話された会話なんで素直に聞き入れるわけがありません。
これも、ゼイガルニク効果が働いていることになり、その会話は結局、お互いに不満がたまるだけになります。
なので、「話の会話は最後まで聞くように」昔から言われています。
このように、ゼイガルニク効果は意識的にまたは無意識的にいろんなところで使われています。
せっかく使うなら、意識して自分にとって有効になる場面で使っていきましょう。