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劣等感は誰にでもある
劣等感は成功していない人や何をやってもうまくいかない人が持っていると思っていませんか。
そんなことはありません、誰でも持っています。
劣等感は誰かと自分を比較して、自分のほうが劣っていると感じ、落ち込む感情の根源と思われていますが、それは違います。
劣等感は病気ではありません。
むしろ、健康で正常な努力と成長への刺激なのです。
なので、劣等感を持っていることは、決して悪いことではありません。
恥ずかしがることもありません。
でも、この劣等感をずっと持ち続け、悩み続けると劣等コンプレックスとなってしまい、自分を苦しめてしまいます。
そうなると、これはもう病気の一種です。
劣等コンプレックスになることを防ぐ必要があります。
劣等感との付き合い方
劣等感は悪くありませんが、劣等コンプレックスは良くありません。ではどのようにすればよいのでしょうか。
それは、劣等感と向き合い克服することです。
劣等感を克服するためには、3種類の方法があります。
- 劣っている部分を成長するために努力する
- 劣等感と思っていることを別の観点で見直し、考えを変える
- 劣等感を別のスキルで克服する
1.劣っている部分を成長するために努力する
例えば、数学が苦手なことが原因で、自分は周りより計算ができないと思っている場合ですが、これは努力次第でいくらでも克服できます。
数学の問題を最初からやり直したり、参考書を買って、勉強し直したりと、自分が諦めない限り、コツコツと努力することで必ず克服できます。
2.劣等感と思っていることを別の観点で見直し、考えを変える
例えば、自分の身長が低い事に劣等感を持っていたとします。身長は努力をしたところで、伸びない可能性があります。
これでは、「克服できないではないか」と思いますが、そこで別の観点で見直し、考えを変えるのです。
心理学者のアドラーも自分の身長が低いことに劣等感を感じ、背の高い友人に相談したそうです。
そして、その友人から帰ってきた言葉は、「それのどこが悩みだんだ、むしろ背が低いことで周りから怖がられず、気軽に人がよってこられるではないか。」と言われたそうです。
その時、アドラーは気づきました、「自分が劣等感と思いていた、低身長は実は長所だったんだ。」と。
自分では、劣等感と思っていたことが、他者から見ると羨ましがられるほどの長所であったのです。
このように、劣等感を別の観点で見直して、長所として捉えるのです。
3.劣等感を別のスキルで克服する
ディズニー映画で有名なピクサーの創設者エド・キャットムルは、子供の頃からディズニー映画が大好きで、アニメーターになることが夢でした。
しかし、ある時「自分は絵がうまくかけない」と気づいてしまい、一度夢を諦めてしまいました。
そして、そこに大きな劣等感を感じてしまいました。
ところが、大学に入り、コンピューターの技術に出会いました。
この時、彼は、このコンピューターの技術を応用することで、アニメーション映画を作れるのではないかと考えました。
そして、そのスキルを高め、当時としては画期的なコンピューターを使ったアニメーション映画を作り上げたのです
絵がうまくかけないという劣等感を、コンピューターの技術を高めて克服したのです。
劣等感は自分の目標となる
これまで、話したように劣等感を持つことは悪くありません。
むしろ、その劣等感を克服することで、自分を成長させることができます。
つまり、劣等感とは自分の成長の目標となり、努力と成功の基礎なのです。
劣等感を持っていることに、悩まないでください。
悩まず、どうやって克服するか考えてみてください。
そうすれば、劣等感が長所に変わり、自分を成長させてくれます。
劣等感は自分をしあわせにするきっかけです。
決して、劣等感を理由に諦めないでください。