心配になる気持ちを抑えてみる
良くある話ですが自分の子供に何かチャレンジさせる時、新入社員に仕事を任せてみる時、「う~ん、なんかドキドキする!本当にできるのかな?」なんて心配になりますよね。
なぜなら、相手はそんなことをしたことがないので、どこまでできるか分からないからです。
例えば、急に子供が「私も料理してみたい!」と言って、手伝いをしてくれようとします。
親の立場としてはその気持ちがとてもうれしいですが、少し心配です。
なぜって、本当にちゃんとできるか分からないからです。
でも、希望に満ち溢れたキラキラした瞳で一生懸命言われると断れません。
そこで、「じゃっじゃあ~、ニンジンを包丁で切ってもらおうかな・・・。」とお願いしたりします。
子供は嬉しそうに包丁を持ち、勢いよくニンジンを切り始めます。
そんな姿を見るとやはりうれしくなりましが、それ以上に心配でドキドキしてしまいます。
(もうこんなにドキドキするの嫌だから、次は断ろっかな・・・。)
なんて、こころで思っちゃったりすることもありますよね。
でも、人は初めてのことを経験しないと成長しません。
心配の原因は不完全だから
なぜ、心配になるのか。
それは、相手がそのしてもらいたいことに対して、完全にできる実績がないからです。
そんなの当たり前なのですが、やっぱり心配になってしまいます。
人は大事にしたい人ほど、完全にできると自分が思うようになるまで任せようとしません。
普通の人に対しても、完全とまではいきませんが「80%位までこなせるようになったな。」と思うまではなかなか任せないのです。
ついつい、手助けしてしまいます。
その任せる決心が持てない理由は、相手が不完全であるために失敗すると「任せた自分の失敗にもなる」との恐れから来ています。
でも、任せない限り完全に一人でできるようになりません。
ここでも登場するのが、心理学者のアドラーです。
彼はこう言っています。
「不完全である勇気を持ちなさい。」
これは、「自分ができるか分からないことに対して、一歩前に踏み出しなさい」と言っているのですが、さらに相手が不完全であっても、勇気をもって相手を信じなさいとも言っているのです。
成功率5割の時に最もやる気がでます。また、達成したときの喜びも大きくなります。
詳細はこちら↓のブログで説明しています。
これは、不完全な状態で任された相手も同じです。
任されれば、相手もやる気になります。
そして、達成できれば大きな喜びにつながります。
当然、自分も嬉しくなります。
気づけばその任されたことは当たり前のようにできるようになっています。
先ほどの包丁でニンジンを切ることのように。
人を成長させるには勇気が必要です
任せないと人はなかなか成長しないことが、分かりましたね。
そして、「不完全であることに勇気を持つ」ことの意味も分かりましたね。
不完全なのは心配になり、それが大事な人であればより大きな心配になります。
その心配を振り払う「勇気」を持ってください。
あなたが「勇気」をもってくれないと相手も「勇気」が持てません。
ここでの「勇気」は相手に授けることができるエネルギーみたいなものです。
だから、できるだけ多くのエネルギーを相手に授けてあげてください。
あなたの勇気が相手の大きな成長につながります!!
そう思って、任せてみましょう。
きっと、あなたのしあわせだけではなく、相手もしあわせになりますよ。