成功は自分を褒め、失敗は周りをせめる
こんな状況をみたことはありませんか?
「Bさん、昨日提出してくれた資料ありがとう!」
「すごく良くできていたよ!」
「ありがとうございます!」
「資料作りを頑張ったかいがあります。」
「ところで、もう一つの案件のスケジュールは進んでいますか?」
「実はそちらの案件ですが、〇〇部署の方から対応が遅れていまして、それに伴いこちらの進捗も少し遅れています。」
(ホントは資料作りに夢中になりすぎていて、〇〇部署に連絡するのが遅れたんだけど・・・。)
「う~ん、それでは仕方ないですね。継続して、進めてください。」
「はい!分かりました!」
(〇〇部署の方、ゴメンナさい(汗))
この状況をみて、「ドキッ!」としたあなた、思い当たることがあるのでしょう。
でも実はこれ、誰もが持っている心理なので、自分を悪く思わないでください。
人は「成功した時に自分の成果だと感じ、失敗した時に周りのせいだと感じる」生き物なんです。
自分を守る心理
これは「自己奉仕バイアス(セルフ・サービング・バイアス)」と言われる心理で、人が持つ考え方の偏りによって生じている現象です。
なぜ、こんな都合の良い心理が働いてしまうのか?
それは、自分を守るためだからです!
「んっ?自分を守る???」、「ただの自分勝手じゃん!」
と思いますよね。
でも、この考えがないとツライ毎日が待っているかもしれませんよ。
例えば、先ほどの会話でも、資料を褒められたのにBさんは「私は過去のテンプレートをそのまま使用しただけ。スゴイのはテンプレート。」と思ってしまったり、案件が遅れた理由が「すべて自分が悪いんです。」と思ってしまうとツラくなります。
ツラくなるどころか、自分の評価をとことん下げてしまい、自分で自分を追い込んでしまいます。
それでは毎日が楽しくありません。
そこで、自己防衛として働くのが先ほど紹介した「自己奉仕バイアス(セルフ・サービング・バイアス)」です。
褒められれば「嬉しい」、失敗すれば「悲しい」。
この「悲しい」部分の負担をできるだけ減らすように自動的にプログラムされているんです。
その結果、毎日が少しでも楽しく感じることができるようになっています。
なので、「他人のせいにする自分が嫌い」なんて思わなくていいんです。
これは、「自分を守るために勝手に働く心理」なんだと割り切ってしまっていいんです。
話をしている相手の内容が明らかに「他人のせいにしているな・・・。」と感じた時も「自己奉仕バイアス(セルフ・サービング・バイアス)」が働いてるなと思えば少し気が楽になります。
極端な考えには要注意
先ほど「割り切っていいんです」と言い切りましたが、やはり注意は必要です。
この考え方が極端になってくると、周りから悪いイメージを持たれ、自己成長も止まります。
それは、「自己の成果を過大評価し、他人の評価を過小評価」してしまうからです。
特に、他人のせいにばかりしていると「失敗の原因を分析することを忘れ、自分の能力や努力を客観的に評価」しなくなってしまいます。
すると、自己成長が止まってしまいます。
組織をマネジメントする役職につくとこの落とし穴にハマることが多くなってしまいます。
気をつけてください!
そこで、周りからの評価をあげたいのであれば、↓のブログも読んでみてください。
まずは、考えすぎずに「自己奉仕バイアス(セルフ・サービング・バイアス)」という言葉を覚えておいてください。
そして、この自分に都合の良い考え方は「自分を守るために勝手に働く心理」なんだと覚えてください。
基本的には自分を守る良い心理なんです。
その後で構いません「チョット待てよ!この考え方は自己中心的すぎていないか?」と冷静に客観的に考えることができれば、あなたは今よりさらに上に成長することができます。