月曜日の憂鬱
日曜日の夕方になると、「明日から仕事かぁ」と気分が落ち込むことがあります。
そして、月曜日の朝になると、どうも気分が乗らなかったり、やる気が出なかったり、体がだるかったりする経験がある人もいると思います。
これは「ブルーマンデー症候群」と呼ばれる現象です。
このように、「ブルーマンデー」という言葉が存在するくらいなので、たいていの人は本当に月曜日、気分が落ち込んでいるのでしょうか。
曜日の真実
この疑問を解消すべく、カナダの大学で1年半もかけた大規模な調査を行いました。
のべ50万人を超える人たちから、曜日ごとに、幸福感、楽しみ、気分の高揚などのデータを集めたのです。
その結果、「ブルーマンデーなんて、存在しない」ということが分かりました。
平日は大体どの曜日も同じだったのです。
月曜日に気分が乗らない人もいましたが、そういう人は、月曜日だけではなくて、火曜日も水曜日も気分が乗らない人でした。そもそも、仕事に行きたくないだけの人でした。
一方、「日曜日になるとウキウキして、ハッピーな気分が高まる」という明確な事実があることを確認しました。
ブルーマンデーはありませんでしたが、日曜日の気分の高揚は確認できたわけです。
これは「ウィークエンド効果」と呼ばれています。
この「ウィークエンド効果」にはいくつかのルールがあることも分かりました。
それは、平社員の方が重役や社長よりも2倍も気分の高揚が高かったのです。
平社員の方が、ウィークエンド効果の恩恵を受けやすかったのですね。
なぜそうなるのか、それは、平社員に比べ、重役や社長は日曜日だからといって気を緩めることができないからです。
いつも非常に強い責任やプレッシャーを感じていて、日曜日でも気が休まらないのです。
「重役や社長は、指示や命令するだけでお気楽だな。」とか、「自分のしたいようにできるからいいな」なんて思う平社員もいるかもしれませんが、実は、そうでもないようです。
憂鬱な日常を感じたら
曜日と気分に関係性はないことが分かましたが、憂鬱な日があることもまた事実です。
そんな憂鬱を解消する簡単な方法があります。
それは、人とおしゃべりすることです。
これも、カナダの大学の実験結果で、人との交際(おしゃべりなど)を1週間に1.7時間ほど増やすと、幸福度が2%も高まることが分かりました。
たった2%と思われるかもしれませんが、少しでもハッピーな気分を高めたいのであれば、だれかとおしゃべりをするのが有効だということも覚えておいてください。