新しい習慣を始めるとき
生活をしていると、新たに何かをはじめて継続していきたいと思うことがあると思います。
例えば、最近、筋力が衰えてきたので、筋トレを始めたいとか、体が硬くなってきたのでストレッチを始めたいとかです。
ここで、始めた時はすごいやる気があるので、高い目標を立てて、行動しようとする人が多いと思います。
しかし、実際にしてみると長く続かないどころか、3日坊主、酷いときは、1回でやめてしまうことがあります。
そこで、自分には合わなかったとか、才能がなかったなどであきらめてしまうことになります。
新しい習慣が続かないのは当たり前
このように続かないのは自分のせいと思いがちですが、実はそれが当たり前なのです。
別に気にする必要はありません。
人は必ず最初、新しいことに拒否反応を示します。
これは脳が新しいことに対して、拒否するからです。
学校で慣性の法則を学んだと思います。
これは止まっているものを動かす時に大きなエネルギーが必要で、動いた後は動いた状態を維持しようとする法則です。
実はこの状態が脳の中で全く同じように起こっています。
最初は初めて何かをしようとしたときに脳が拒否をするので、そのしようとしていることを実際にしようとするとかなり大きな精神エネルギーを必要とします。
それに加え高い目標を立ててしまっては、2重苦になってしまうので続くわけがありません。
いきなり、高い目標を立てて続けることができる人は、かなり精神力が強い人です。
では、普通の人はどおしたら良いのでしょうか。
それは必ずできる程度の低い目標を立てて実行することです。
例えば、腹筋を毎日すると決めた時、高い目標の場合はいきなり20回と決めたりします。低い目標ならば、1回でも構いません。極端なことを言えば、横に寝て、手を後頭部に当てるだけでも構いません。
この低い目標を必ず、毎日続けるのです。もちろん、目標が1回であった場合でも、気分の乗っていたり、体の調子が良いときは2回、3回としても良いのです。
ただ、必ず1回はすることです。
これをまずは、1週間、次に1か月、そして3か月、半年と継続していくのです。
頑張る必要なんてありません。
頑張り過ぎると続かなくなります。
頑張り過ぎない方法については、こちらで紹介しています。
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習慣化するために
平均で66日間続けると立派な習慣となり、脳もこれがいつもの日常と判断することになります。
そうなればこっちのもんです。
逆にしない時の方が気持ち悪くなり、継続したくなってきます。
そのような状態になってからでも、目標を高くするのは遅くありません。
ただし、その時も必ず最低目標として、1回はするということを忘れないでください。
忙しいときや、疲れているときに無理に高くした目標を達成する必要はないのです。
継続することが大事なのです。
勉強や読書も同じです。
最初は、1日1問の問題を解くことや、読書であれば1日3行読むことから始めれば良いのです。
たった1問とか、3行とか思わないでください、毎日解けば1日30問、本でいえば90行も進みます。
何もしないより、よっぽど前に進んでいます。
これからは何か始めたいことがあれば、まずは行動してください。
そして、目標は本当に毎日誰でもできそうな、かなり低い目標を設定してください。
そうすれば必ず習慣となり、ずっと続けられるようになります。