明るさと人の心理
夜中や暗い部屋は怖いし、危険なことが起きるのではないかと心配になることでしょう。
実はこれ、勘違いではなく事実です。
明るさと人の悪い心は比例します。
明るいところでは、人はあまり悪いことをしようとしません。
ハッキリ見えてしまいそうな気がするだけでなく、なんとなく悪いことをしようとする気持ちが薄れてしまいます。
夜暗くなると
ニュースなどで放送される犯罪の多くは、夜の暗い時間帯に行われています。
また、夜になると、立小便をしてみたり、ごみをポイ捨てしてしまったり、暗い場所は悪い心が表れやすくなるのです。
暗い場所の心理実験
カナダの大学で、部屋の照明の明るさを変えた時の人の行動の違いを実験した事例があります。
実験
- 1つ目の部屋は、蛍光灯を12本設置した明るい部屋。
- 2つ目の部屋は、蛍光灯を4本設置した暗い部屋。
参加者を2つのグループに分け、このどちらかの部屋で、自己採点で点数を評価する、テストを行ってもらいました。
そして、テストの点数が多いほど、報奨金の値段が上がると事前に参加者には伝えています。
当然、自己採点なのでズルをして、点数を高めにしても分かりません。
その実験では、以下の結果になりました。
結果
- 明るい部屋でテストを受けた点数の平均点は7.8点
- 暗い部屋でテストを受けた点数の平均点は11.5点
もちろん、暗い部屋の方が頭が良い人が多く集まったわけではありません。
実験の後、ズルをしたかを聞いたところ、以下の結果がでました。
ズルしたか?
- 暗い部屋の人の60.5%がズルをしたと回答
- 明るい部屋の人の24.4%でがするをしたと回答
暗い部屋では悪い心が増幅しています!
部屋は明るくしましょう
夜だけでなく、暗い部屋でも悪い心が表れやすいことがわかりました。
最近では、省エネなどで部屋の照明を暗くすることがありますが、それは止めた方が良いでしょう。
今では、LEDの照明が安価で売られています。
蛍光灯や電球からLEDへ変更するだけで、明るさを維持しながら十分に省エネになります。
暗い部屋で仕事をさせていると悪い心が表れ、仕事をさぼったり、居眠りしたり、場合によっては会社の備品を持ち帰ったりします。
明かるい部屋では人も悪さができないため、会社の生産性も上がり、省エネ以上のメリットが生まれるでしょう。