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難しい判断に迫られた時の考え方

2023年10月18日

人として何をするのが正しいのかを考える

普段生活をしている時でも、必ず何か判断をしてるはずです。

例えば、「今日は何の色の服を着ようか。」、「朝は何を食べようか。」、「今日もいつも通りの時間に家をでて、いつもの時間の電車に乗ろう。」など小さくことであれば、無数に判断をしています。

このような判断であれば自分のことであり、あまり選択肢も多くないのですぐに判断できます。

しかし、自分以外が関わり、その判断により大きな結果を左右することになると誰しも悩んでしまいます。

そんな時は、人として何をするのが正しいのかをヒントに考えて判断してみてください。

意地やプライドは一度捨てましょう

第1次世界大戦中多くの人、兵士が犠牲になりました。

その戦争のなか、オーストリアの兵士たちが必死に戦っていました。

しかし、戦況は苦しくほぼ負けが決まった時期にある部隊の司令官は、なお何千もの兵士を戦場に送り込もうとしていました。

「国益のために最後の一兵卒まで戦うことをよしとする。」と言ったのです。

戦うことを止めなかった結果、国は崩壊しました。

この判断によって、多くの犠牲者が生まれました。

完全に、国としての維持とプライドを捨てきれなかった結果です。

ここで、司令官が維持やプライドを捨て、「ほぼ負けの戦いに兵士を送り込むことは命を無駄に扱うことになる。」と思っていれば、おのずと兵士を送ることを止め多くの兵士の命が助かっていたでしょう。

会社のプロジェクトでも、はじめは順調に進んでいたが、進むにつれて多くの問題や遅れ、そして費用も増えだし、赤字に転落する事態に陥った時の判断も重要です。

良くある話ですが、ここで意地を張ってプロジェクトリーダーが方針も変えずに続行するれば、作業は難航するし、費用はどんどん増えていき、最後は失敗に終わるでしょう。

しかし、ここで周りのことを考え、判断すればおのずとプロジェクトの方針変更や中止の判断になるでしょう。

そして、被害が最小限に抑えられていたはずです。

正しい判断とは何か

大事なことは自分だけではなく、周りの利益や幸福の観点で考えることです。

20代で京セラを創業した稲盛和夫さんは、経営における判断は「人間として何が正しいか」を原則として考えていたそうです。

これは、「公平、公正、正義、誠実」と言った、普遍的な考え方が正しい判断につながります。

決して、自分のことだけを考えず、周りだけではなく、もっと大きな範囲の公共の利益、全体の幸福を考えることです。

自動車メーカーの不正検査の発覚や中古車販売メーカーの事故被害の水増しなど、明らかに正しい判断を欠いた結果、大きな損害を生んでいます、

これからも大きな判断に迫られることが来るはずです。

その時は、この「人として正しい判断をする」という言葉を忘れずにいてください。

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