なんで、あんなにモテるの?
あなたの職場でもいませんか?
めちゃめちゃイケメンなわけでもなく、すごく将来有望なわけでもない、普通よりかは少し上なだけなのになぜかすごくモテる人。
めちゃめちゃイケメンな人やすごく将来有望の人の方が明らかに人気があるはずなのですが。
ここには人の心理が働いているのです。
その心理ついて、これから紐解いていきましょう。
ある一つの条件が選択肢を大きくかえる
実はこの一つの「条件」があるために、「一番人気の人≠一番モテる人」の原因となっています。
これは、まさに「推し」と「現実の恋人」を選ぶ時と同じ感覚でしょう。
この条件を教える前に、とある実験の話をしましょう。
この実験では実際に合コンをして、意識調査をしました。
男女それぞれ3人のメンバーを用意します。
メンバーは以下のように分けています。
【男性】
- 普通
- そこそこイケメン
- メッチャイケメン
【女性】
- 普通
- そこそこ可愛い
- メッチャ可愛い
この状況で合コンを始めます。
そして、合コン後に質問をします。
「あなたは誰を選びますか?」
結果、男性陣は自分の容姿に関係なく全員「メッチャ可愛い」女性を選び、女性陣は全員「メッチャイケメン」を選びました。
「おい!やっぱり、『一番人気の人=一番モテる人』やないかい!」
とツッコミの声が聞こえました。
ちょっ、ちょっとまってください!ここから続きがあるんです!
この後、もう一つ条件を加えました。
「相手から断られることがあります!」
すると、男女共にわかりやすく意見を変えます。
男性陣は全員「そこそこ可愛い」、女性陣は「そこそこイケメン」を選んだのです。
現実では、この条件「断ることができる」が必ず加わります。
その結果、「一番人気の人≠一番モテる人」が成立してしまうのです。
人は何かを選ぶ時、現実を考えると「真ん中」を選びやすくなる心理が働いてしまうのです。
実はこの効果は、「ダサい」、「ちょっとダサい」、「普通」の3択であっても、相対的に真ん中の「ちょっとダサい」を選びやすくなってしまうのです。
おもしろい心理ですね。
真ん中が最強
実は見た目や実績、質だけではないのが、この心理のスゴイところです。
こんな実験もあったのです。
イギリスの大学の研究者ポール・ロドウェイ氏が行ったものです。
花や海の風景などの白黒写真を5枚を横に並べて「どの写真が一番好きですか?」と質問する実験です。
その結果、真ん中の写真が一番人気でした。
写真の位置を変えても、真ん中の写真が一番人気になりました。
次に、白い靴下5足を縦に並べて同じ実験をしたところ、やはり真ん中の靴下が一番人気だったのです。
質や見た目に関係なく、真ん中にあるものが一番人気になるという結果だったのです。
これを心理学では「真ん中効果」と読んでいます!
そのまんまですね・・・。
アイドルグループでも、「センターを取る」ことの重要性が、今更ながらハッキリと気づくことができました。
確かに↓の絵にしても、自然と真ん中に目がいきます。
なので、合コンをしようとしているあなた、自分より上と思う人と下と思う人を誘ってください。
そして、必ず真ん中に座ってください。
きっと、モテモテです。
幹事がなんだかんだでモテるのは、このテクニックを利用しているかも知れませんね。
他にも商品を売りたいあなた、一番売りたい商品を真ん中に置いてください。
できれば、値段も真ん中にしてください。
よく食事のコースで値段の高い順に「松」「竹」「梅」とありますが、「竹」が最も売れます。
これは「松竹梅効果」と呼ばれています。
売れる比率は松:竹:梅=2:5:3になると言われています。
今日はこれだけ覚えておいてください。
「真ん中が一番人気になります!」