「NO」言えない理由
あなたは、他者からお願いや頼みごとをしたときに、素直に「NO」と言えますか。
「えっ、嫌な時は嫌ってハッキリ言えばいいじゃん!」と何も悩んでいない人はいいですよね。
でも、そんな人は周りにいっぱいいますか?
いませんよね。
多くの人は、なかなか「NO」と言えず、モヤモヤしながらお願いを聞いてしまいます。
なぜ、嫌でも「NO」と言えないのでしょう。
それは、「NO」と言うことで相手からの評価が下がったり、嫌われてしまうことを恐れているためです。
どうすれば「NO」と言えるか
「NO」と言えない理由が分かったところで、簡単にこれからは「NO」と言えます。
とは、もちろん言えません。
理由が分かったところで、評価が下がったり、嫌われるのがやっぱり怖いことに変わりがないからです。
「やっぱり、NOと言うことなんて、できないんだ。」と思わないでください。
まずは、こう考えてください。
そもそも、今いる環境が自分のすべてではない。
評価が下がったり、嫌われることが怖い原因は、今、周りにいる人たちだけが、自分の人生をこれからもずっと共にする人たちだと錯覚しています。
これから先も、ずっと評価が下がりっぱなしだったり、嫌われっぱなしだったら確かに相当辛いです。
この感覚が、自分を苦しめ「NO」と素直に言えなくなっています。
よく考えてください、会社の職場でその部署以外にも、いっぱい他の部署はありませんか。
いつも、話をしている同僚以外にも、話す相手はいませんか。
同僚でなくても、年の近い話ができる人がいませんか。
別に近くにいなくても今はネットやSNSでいくらでも話し相手はいます。
目の前の環境、目の前の人以外にも、いくらでもあなたは環境を変えることができます。
そう思えば、「あっ、私はなんでこんな小さな環境に閉じこもって、怖がっていたんだろう?」と気づくことができます。
やっと、気づきましたね。
これで、「NO」と言えず、都合のいいように利用される毎日から解放されます。
別にハッキリと「NO」と言えなくても、いいんです。
「ごめん、それはちょっと、できないかも。」や、「すみません、仕事を任されるの嬉しいですが、今他の仕事のせいで時間が取れません。」とやんわり断ればいいんです。
意外と相手は、1度や2度断ったくらいでは大してなんとも思っていません。
1度断ったくらいで、「評価を下げるよ」と言っている人は、そもそもあなたのことを最初から評価していません。
1度断ったくらいで、「嫌い」と言っている人も、そもそもあなたのことを最初から良く思っていません。
これで、自分への気持ちがハッキリして、逆に良かったと思えばいいんです。
それに、その結果、自分がいずらくなったら、別の場所に行けばまたフラットな関係から始められます。
会社だってそうです。
新入社員で入社した会社に、定年までいなければないことなんてありえません。
仕事がなくなり、収入がなくなったら困ると思う必要なんてありません。
今の時代、転職は当たり前です。
それに、自宅でPC1台あれば、仕事なんていくらでもあります。
そもそも、あなたが人から頼まれることが多いということは、人から頼りにされる存在と言うことです。
そう思えば、そこまで不安になることもありません。
「あれ?なんで私、今までこんなにこの場所に固執していたんだろう?」と思えるようになります。
少し、外を見れば大きな世界が待っています。
自分のいる環境から、小さな一歩を踏み出せば、大きな世界があなたを待っています。
境界線が見えないくらいの大きな世界が続いています。
友人は断ったくらいで縁はきれません
さあこれで、「NO」と言える自分の準備ができました。
実際に、「NO」と言ってみましょう。
仲良くしている友人にこそ、嫌な時はハッキリと「NO」と言った方が良いのです。
ホントの友人は、あなたが「NO」と言ったくらいであなたを嫌いになりません。
むしろ、その「NO」を受け止めて、意見を言ってくれるでしょう。
そして、お互いの気持ちを確認し合うことで、より良い関係を築いくことができます。
ただ、忘れないでください。
人の幸福を思う気持ちも大事です。
「NO」ばかりを言っていると、いつの間にか自分が周りから離れていくことになりかねません。
時には、相手の幸福を思いやる気持ちを持ち、自分からしたいと思うようなお願いや誘いには素直に受け入れましょう。
相手もあなたに好意を持っていれば、その受け入れてくれたことを必ず覚えてくれます。
その思いはあなたに必ず帰ってきます。
明日から、いや今この時から、あなたは「NO」と言える自分になることができます。
嫌なことは「NO」と勇気をもって言いましょう。