なんと、人が多いと怠けます!
あなたは、仕事をする時、多くの人を集めた方が仕事が早く進むと思っていませんか。
1人より、2人。3人より、4人。
仕事の思わる時間は1/2、1/3、1/4とどんどん時間が短くなると思ってしまいます。
しかし、実際は人数通りに時間が短縮できていないことが多いと思います。
これは、連携不足や計画の準備不足の影響もありますが、一番の原因は人が増えると比例して、人は怠ける為です。
「えっ、人が多いと集団心理が働き、同じ方向に意識がそろい効率的なんじゃないの?」
違います。意識は同じ方向に向くかもしれませんが、頑張るか怠けるかはまた別の話です。
その為、人数のわりに思った以上に仕事が終わるのが遅くなります。
本当にそうなの?
「一人くらい、さぼったってばれないや。」と思っている人がいるからだ!
そう思われるかもしれませんが、実はそうではありません。
アメリカの社会心理学者ラタネが、行った実験です。
6人の被験者に拍手をしてもらいました。
その結果、6人が個々に1人で拍手した時より、6人同時に拍手したときの方が個々の拍手の力が1/3しか発揮できなかったのです。
この結果は、何度繰り返しても同じでした。
しかし、6人は拍手の力が弱くなっていることに全く気付かなかったのです。
無意識に人が6人いることで、それぞれの拍手の力が弱くなっていたのです。
別の実験では、フランスの研究者リンゲルマンが綱引きの実験をしました。
綱引きを下記の3パターンで行いました。
- 2対2
- 3対3
- 8対8
すると、それぞれのパターンで人1人がが発揮する能力が下記となったのです。
- 2対2:1人がが発揮する能力93%
- 3対3:1人がが発揮する能力85%
- 8対8:1人がが発揮する能力49%
8人になると1人の能力が無意識のうちに半分以下になるのは正直驚きです!
決して、誰かが「自分が手を抜いたって、ばれないや・・・。」とは思っていないことが分かりました。
いるかもしれませんが・・・・。
ではどうすれば
仕事でプロジェクトなどを進める場合は、やっぱり多くの人が必要になります。
少人数でできるのであれば、プロジェクトにする必要がないからです。
「でも、人が多いと怠けてしまう・・・。」と、これまでの流れでしたら、そう思ってしまいます。
「でも、大丈夫!それを回避する方法があります!!」
怠ける原因は、「同じ行動をする人が多いと怠ける」のです。
プロジェクトは多くの項目があります。
この項目を細分化し、一人一人にそれぞれ違う作業を任せることで、怠けることを防ぐことができます。
当然、「自分のスケジュールが遅れると、他のスケジュールまで遅らせてしまう。」と思うため、怠けることができません。
一人に作業を任せると、突然の体調不良や事故でスケジュールがストップしたり、ストレスがかかりすぎることもあります。
そんな時は同じ作業をさせる人数を2~3人までにとどめることが効率的です。
これで、効率的に仕事が進めることができます。