自信がないと決められない
自分に自信のない人には、ある特徴があります。
一つは口癖です。
よくある会話で、
「今日見た映画どうだった」
「うーん、ふつうかな」
「映画の前に食べた、クレープおいしかっったね」
「まあ、ふつうかな」
これは、映画やクレープに興味がないのではありません。
自分に自信がない人の答え方なんです。
自信がない人は、良い、悪いを決める勇気がありません。
そのため、一般的でみんなと同じであるという「ふつう」という言葉を使って、判断をうやむやにしているのです。
回答のスピードで自信がわかる
これは、ブリティッシュ・コロンビア大学のジェニファー・キャンベル博士の実験です。
実験
事前のアンケートで自信がある人と自信がない人に振り分け、双方に25の質問をしました。
その結果、自信がない人は、イエス、ノーがはっきりしない回答する人が多い結果がありました。
これは、先ほどの「ふつう」と答える傾向と全く同じです。
結果
それだけではなく、回答スピードに差がありました。
- 自信がある人:
平均3.8秒で回答 - 自信がない人:
平均4.5秒で回答
たかが0.7秒と思われるかもしれませんが、体感ではなかなか長い時間に感じます。
この実験から、自信がある人は明確な回答をスピーディーにしてくれますが、自信がない人はあいまいな回答をゆっくりとしてくるということです。
この違いはどこから生まれるのか、それは普段からの心構えです。
自身のある人は、普段から自分の意見や意思をしっかりと持っています。
その結果、質問されてもすぐに判断ができ、明確な回答ができるのです。
自信の見分け方
そこで私は、ある女性に二つの質問をしました。
実験
- 一つ目:
好きな本について - 二つ目:
パソコンはマック派かウィンドウズ派かについて
結果
- 一つ目の好きな本について:
しばらく考えて、「えーと、わかりません」と回答 - 二つ目のパソコンはマック派かウィンドウズ派かについて
すぐに「私はマック派です!!」と回答
この女性は、本はあまり読まないタイプですが、パソコンには自信があるんだなと分かりました。
人は、すべてにおいて自信がないわけではなく、ある部分だけが自分に自信がないのです。
その為、仕事を手伝ってもらうときも、あまり難しいことを調べるようなことは避け、会社のパソコンはウィンドウズですが、パソコンの業務をお願いすると快く引き受けてくれます。
このように、何かお願いするときは、まず最初に簡単な質問をして、相手の様子を見てください。
即答で回答してれるのであれば、その内容に関連した仕事を引き受けやすくなっています。
逆に、少し回答がおくれ、あいまいであれば、その内容に関連した仕事をお願いするのは控えた方が良いと思います。
活用してみてください。