人は感情を偽る時、顔に意識が集中する
相手と話しているときに、笑ったり、楽しそうにしていたりしていますが、時々「この人は本当に楽しんでいるのだろうか」と思ってしまうことありませんか。
こんな時、人はどこを見ていますか。おそらく、顔の表情を見ていると思います。
確かに、顔の表情や各パーツの些細な動きを観察することで、相手が感情を偽っているかわかるようにもなります。
しかし、話すときにジーッと相手の顔を見つめると相手も流石に不審に思い、自分が相手のことを疑っていることに気づかれてしまうでしょう。
また、人は感情を偽る時、顔の表情を取り繕うことに集中するため、顔の表情でウソを見分けるのは一苦労です。
そんなときは、顔をみないで別の部分を注目しましょう。
顔より、体が反応する
感情を偽るときは、顔の表情に意識が集中するため、体の動きまで意識が行き渡りません、
その結果、体が無意識のうちに今の感情を表してくれるのです。
その部分が足になります。
足は、頭から最も離れているせいなのか、意識が行き届かずに感情が現れやすくなっています。
心理学者のエクマンはこんな実験をしました。
看護学生に楽しい映画と手術を記録した医療映像を見せて、感想をインタビューしました。
この時、手術の映像については「楽しかった」とわざとウソを付くように、伝え、その感想を言っているときに顔と身体部分を別々のカメラで撮影しました。
その撮影を別の学生に見せたところ、体の部分をみた学生の方がウソの感情を見抜ける人が多かったのです。
その時、最も特徴的な部分が足でした。
人は不安を抱えているときに、足を組みます。
当然、ウソつくときは不安な気持ちになるので足を組んでいた人が多かったのでしょう。
次に、相手の興味がないときの足の反応です。
足のつま先の方向は相手への関心を示しています。
相手に向いているときは、関心を示しており、反対を向いているときは、興味がないことを示しています。
今後は、男性に多い態度ですが、両足を広げて踏ん張って立っている時です。
これは、言わなくてもわかると思いますが、男らしさを誇示しています。
最後は、足を閉じて、直立不動で立っている時は、「従順」を示しています。
このような感じで、足を観察して、相手の感情を見極めてください。
もう一つの方法
今度は、足ではありませんが、別の方法でウソを見分ける方法です。
今回は体の一部ではなく、筆跡です。
イスラエルの大学で、34人の被験者達に2つの質問を電子ペンで回答してもらいました。1問目は真実を書いてもらい、2問目にはウソを書いてもらいました。
その結果、ウソの回答をした方が筆圧が高く、文字と文字の間隔が広かったのです。
なかなか、相手に今の感情や話したいことを紙に書いてもらうことは難しいですが、これも一つの方法として、覚えておくと良いかもしれません。
話は戻りますが、会話をしている時は相手の表情だけに注目しないで、足をみて見ましょう。
きっと、相手の感情に気づくはずです。