まずは観察
相手の話す内容や表情が本当のことを言っているのか、それとも嘘をついているのか気になることがあります。
人は、何かを意識しているときに自分でも気づかないレベルで体のどこかにその行動を表します。
その行動に気づくことで、相手の心理を見抜き、嘘かどうかを判断していきます。
その行動は、些細な動きで、ほんの一瞬あらわれることが多いため、相手をよく観察しなければなりません。
観察するポイント
まず、どこを観察すればよいかというと、大分類として、下記の3つのポイントを押さえていきます。
- 顔の表情
- 身振りやしぐさ
- 口グセ
観察するときは、相手をじっと見つめると相手も不審に思ったりしてしまうので、一点を集中するのではなく、上半身を見る感じいてください。
そして、相手の話には適度に相槌を打って、相手に話しを聞いていると思わせてください。
顔の表情について
顔のどこを見ればよいか、よく言われるのが目です。「目は口ほどに物をいう」ということわざがあります。これは、「目は口以上にその人の感情を表す」という意味です。
このように、昔からいわれていることから、無意識な行動として、良く表れていることがわかります。
相手の目が話し始める前に、どこを見るかを良く観察しましょう。
人は、考えるときに目が動きます。記憶にない新しいイメージを作るときは、話をしている本人から見て、右上を見ます。そして、記憶にあるイメージを思い出しているときは左上を見ます。
嘘をつくときは、新しいイメージを作るときなので右上を見ることになります。
これは、一般に右利きの方の動きですので、左利きの方は、正反対の動きになる可能性があります。
次に話している最中の相手の瞳孔を見てください。瞳孔は、興味があったり、好意を抱いているときに開きます。ですので、瞳孔を見れば、話をしているときに、楽しそうに笑っていても、それが本心からなのか判断できます。
しかし、瞳孔をみるのは難しいかもしれませんので、今後は顔の左側を見てください。顔の左側は感情が出やすいといわています。
そのため、左側の表情が不安な表情をしている場合、話の内容が詰まらなかったり、何かに怯えていることになります。
嘘つくときは、たいてい、嘘がバレないか怯えます。
上半身について
上半身の中でも、腕の動きを見てください。体の前に腕を添えているときは、自分の守るときの心理が働いています。
両腕を前に組んでいるときは、自分を相手から、ガードするときにあらわれる動きで、身構えた状態となります。
両腕ではなく、片腕をもう片方の肘に触れているときは、不安を抑えるためにあらわれる行動と言われています。
嘘をついているときは、不安な気持ちになることが多いので、肘を触る行動があらわれやすいことになります。
口癖にについて
話をしていて、「絶対」と良く使う時です。この「絶対」と言うことばを使う深層心理では「自身のなさ」の表れです。
嘘をついているときは、大体自信なんてありません。ですので、「絶対」を何度も言ってくるはずです。
まとめ
嘘を見抜くときは、一部分の動きだけでなく、全体の動きに着目して、総合的に判断することが大事です。
これまで、話していたポイントに注意を向けて、良く観察してください。嘘を見抜いたからと言って、現実が変わるわけではありませんが、相手を知ることで、今後の自分の対応が明確になることもあります。