話を聞いてくれない理由
「なんで?話を聞いてくれないの?」と感じているあなた、その原因は話が長すぎるからかもしれません。
あなたは、仕事、子育てなどで、相手の為に話しをしているのに、なんとなく聞いてもらえていない時がありませんか?
子供がおもちゃを片付けていないことを叱っている時や部下が仕事のミスが多いときなど、なぜそれが良くないなのかを伝えるために一生懸命説明しているのに、なぜか相手は気のない返事やモジモジした態度を示したりします。
そんな時、出てくるフレーズは「あなたの為を思って言っているんですよ!」です。
言わなくても、頭のなかでそう思ったりしていませんか。
これでは、せっかく話していてもなんだかスッキリしません。
なぜ聞いてもらえないのか、自分でも分かっていないので悩んでしまいます。
その悩みを解決する方法があります。
それは、話を短くすることです。
「でも、しっかり説明しないと相手が理解してくれないのでは?」と思ってしまいますが、それではいつもと同じです。
話が長いと相手は聞いている振りをして、「聞いていないので」全く伝わっていません。
説得したいときほど短く話す
なぜそうなると思いますか?
話が長いと相手はウンザリして、話に集中できないからです。
自分でも実は分かっているんではないでしょうか。
例えば、あなたが叱られている立場で考えてみてください。
挨拶が小さかった時に、上司から「いいかい。挨拶は大事だよ。なぜなら社会人として今日一日の一番最初にかわす言葉だからだよ。その挨拶がしっかりできないと周からの印象が変わるよ。そうなるとあなたに対する評価も下がるし、相手からも話しづらくなりコミュニケーションしづらくなり、仕事の進捗にも影響が出るよ。だから、挨拶はしっかりしないと自分の為にも良くないよ。聞いてる、あなたの為に言っているんだよ。そもそも、あなたはいつもそうだ、挨拶だけではなく、普段から声が小さく、元気がない。やる気のあるの?やる気がないと仕事もしっかりできないよ?分かってる?」と言われて、あなたは真剣にすべてを聞くことができますか?
正直、私なら半分以上聞き流します。
自分でこの文章を書いているだけで、ウンザリしてしまいました。
このように文字にすると、「うわっ、長!、私こんなに話していたの?」と気づくことができますが、話だけをしていると案外気づかないものです。
代わりに、こんな風に言われたら、どうですか。
「挨拶が元気ないと、何だかこちらも接しづらくなってしまいます。」では、どうですか?
短い方が聞くことができるし、こころの響きませんか?
そう、説得するときほど短い方が効果的です!
短い言葉が相手のこころに残る
短い言葉の方がもちろん覚えやすいです。
そして、ポイントも抑えやすいのでこころに残りやすいのです。
「サブリミナル効果」という言葉を聞いたことはありませんか。
これは、映像の中に瞬間的の別のフレーズを入れて、それを見た人が無意識にそのフレーズ通りに行動してしまうような効果があるものです。
「サブリミナル」とは「潜在意識」という意味です。
下記の引用のような実験結果があります。
1957年9月から6週間にわたり、市場調査業者のジェームズ・ヴィカリー(James M. Vicary)は、ニュージャージー州フォートリーの映画館で映画「ピクニック」の上映中に実験を行なったとされている。ヴィカリーによると、映画が映写されているスクリーンの上に、「コカコーラを飲め」「ポップコーンを食べろ」というメッセージが書かれたスライドを1/3000秒ずつ5分ごとに繰り返し二重映写したところ、コカコーラについては18.1%、ポップコーンについては57.5%の売上の増加がみられたとのことであった。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%83%96%E3%83%AA%E3%83%9F%E3%83%8A%E3%83%AB%E5%8A%B9%E6%9E%9C
この効果は、フレーズが短ければ短いほど効果が表れていました。
人はやはり、短い方が無意識に覚えやすいのです。
相手に覚えてもらうためにも、説得するときはできる限り、短い言葉で伝えてあげてください。
どれくらいがいいかって?
大体、10秒くらいが良いでしょう。
それと、相手の気持ちを考えてあげて、できるだけ喜んでもらえる言葉で伝える方がより、効果的です。
先ほどの挨拶にしても、「挨拶が元気ないと、何だかこちらも接しづらくなってしまいます。」からさらに、相手の気持ちを考えて、「笑顔で元気に挨拶したときのあなたは素敵ですよ。」と言ってみてあげてください。
少し恥ずかしいかもしれません。
でも、それくらいがちょうど良いんです。
これからは、短く、相手の喜ぶ言葉で説得してあげてください。
この、小さな気遣いが、大きな効果を生みますよ!
ぜひ、試してみてください。