スマホをみると寝れなくなる
よくネットなどで言われている「寝る前にスマホをみると寝れなくなる!」このフレーズ。
あなたは知っていますか?
「知ってるよ~。」と回答されるのは分かっていました。
では、なぜ寝れなくなるか具体的な理由はご存知ですか?
「そりゃースマホで動画を見たり、興味のある記事を読んで興奮するからでしょ。」
確かにあってます。
そう言われると、さらにあなたはこう言うでしょう。
「知ってるブルーライトでしょ!」とね。
大正解です。
でも、不思議に思いませんか?
スマホの画面のライトはダメなのに、読書をするための読書灯は良いのか?
なぜ、スマホ画面で文字を読むのと、読書灯で本の中に書いてある文字を読むので違いがあるのか?
今回は、この「光」について説明しています。
光の色の性質
実はこれ、光の色が大きく関係しています。
よく思い出してください。
スマホ画面とバックライトの色は何色ですか?
白色です。
では、読書灯は何色ですか?
オレンジですよね。
この色の違いが大きく影響しています。
この色の違いは光の三原色からできています。
光の色は「赤」、「緑」、「青」の三色があり、その色の濃淡や重なりによってさらに色が変化します。
この絵のように、「赤」、「緑」、「青」の三色が混じり合うと白色になります。
つまり、白色の光の中に必ず、青の光が混じっています。
これが、世の中で言われている「ブルーライト」の原因です。
では、読書灯のオレンジは、「濃い赤」と「深緑」を重ね合わせた色です。
つまり、ブルーライトがほとんどない光なのです。
そのため、読書灯で読書をしても、目が覚めないのです。
ブルーライトをみるとナゼ目が覚める?
これは、人がこれまで生きていく中で、自然とのかかわり合いに深く関係しています。
人は太陽の光を浴びると目が覚めて、「活動的」になります。
太陽の光には、大量のブルーライトが含まれています。
このブルーライトを浴びると、体が勝手に朝だと判断し、眠たくなる物質の「メラトニン」の発生をおさえます。
そして、ブルーライトの光が弱まると、体が勝手に夜だと判断して、「メラトニン」が発生します。
また、ブルーライトは光の三原色のなかで、最もエネルギーが高いので目への刺激も強いのです。
その結果、夜にブルーライトを浴びると目が覚めてしまいます。
オレンジはブルーライトがないので、夜だと体が判断したままになります。
また、この色は「光の中で最もエネルギーが低い赤」がメインでそこに緑が混ざった色なので、目への刺激も弱いのです。
そして、こころや気持ちを穏やかにしてくれて、眠くなります。
このように、光の色の違いで睡眠への影響が変わります。
ちなみに、iphoneの設定で「Night shift」という設定があるのを知っていますか?
「設定」⇨「画面表示と明るさ」⇨「Night shift」の順でたどり着きます。
この設定をすると、画面の色味が少しオレンジ色に変わります。
色の調整もできて、色温度を「暖かく」にすればするほどブルーライトがカットされます。
この機能はブルーライトを減らす時間帯を自分好みに設定できる、appleの優しさです。
この設定するとスマホ画面の刺激を、かなり抑えることができます。
だからといって、寝る直前までスマホをみるのはオススメしません。
せめて、寝る30分くらい前までにはスマホをみるのをやめましょう。
そして、夜グッスリ寝たいのなら、寝室の明かりを電球色にする以外に選択肢はもうありません!