達成感を味わうために
人は何かを成し遂げた時や目標を達成したときに、何とも言えない「生きている喜び」を感じます。
「よし!やったー、やったぞー!」と声を大にして、喜びます。
この喜びを一度でも味わうと、もう一度あの感覚を味わいたいと、何かを成し遂げたいと考えるようになります。
これを、達成動機と言います。
達成感は成し遂げたことや目標が高ければ、高いほど大きくなり、喜びもまた計り知れないものになります。
しかし、成功率が非常に下がってしまうため、失敗を恐れて達成動機が高まらないことがあります。
逆に、目標が小さいと達成感も小さくなり、喜びもまた小さくなります。
そうなっても、達成動機が高まらないことがあります。
では、人はどのような状況の時に、達成動機が高まるのでしょう。
それは、成功する確率が「五分五分」の時です。
なぜ、五分五分がよいのか
心理学者のジョン・アトキンソンが行った実験があります。
小学生に輪投げをしてもらう実験です。
この時、明らかに失敗する距離と確実に成功する距離をあらかじめ小学生に聞いてから、輪投げをしてもらいます。
輪投げをしてもらうときは、小学生が自分で距離を決めてしてもらいました。
その結果、一番多かった距離が明らかに失敗する距離と確実に成功する距離のちょうど中間から輪投げをしていました。
この結果、適度な達成感を得るためには、半分くらい成功する時が良いということになります。
そのため、達成動機も成功と失敗が「五分五分」の時に高くなります。
では、「成功と失敗が五分五分になる挑戦って、何で判断したらいいの?」って思っちゃいますよね。
でも、これは正直自分の感覚に頼るしかありません。
自分が「う~ん、これは五分五分かな」っと思えるかどうかです。
先ほどの、輪投げを思い出してください。
絶対に達成できない目標と確実に達成できる目標を考えて書いてみてください。
そして、その中間にあたる目標を設定すればそれば自分にとっての「五分五分」な成功率となります。
達成し続ければ大きなことを成し遂げる
「五分五分の挑戦」をし続けていれば、いずれ大きなことを成し遂げることができるでしょう。
挑戦を成功すれば、自分の能力が上がっています。
その上がった状態で「五分五分な挑戦」した場合、過去の自分より今の自分の目標の方が確実に高くなっています。
そうしていると、目標はどんどん高くなります。
気づいたら、とんでもないことを成し遂げることができるでしょう。
でも、もちろん「五分五分」なので、半分は失敗します。
失敗しても、あまり落ち込まないでください。
だって、半分は失敗する目標なのですから。
失敗したら、その原因を探り、どうしたら良かったのかを考えて結果を残してください。
その後にもう一度、「五分五分の挑戦」してください。
前回失敗した内容がもう一度挑戦できるのであれば、それを挑戦しても良いでしょう。
でも、その挑戦は原因と対策を知っているので、成功率は「六分四分」もしくは「七分三分」くらいになっているでしょう。
それでも、構いません。
挑戦し、成功してください。
その後は、また「五分五分の挑戦」をしていってください。
これを続ければ、あなたは大きな成功を手にするでしょう!