記憶について
何かを勉強したり、スキルを身に着けたい時など、一度で覚えたら、どんなに良いかと思います。
しかし、さすがに一度覚えただけでは、ずっと記憶に残すことはできません。
記憶に残すためには、何度か復習する必要があります。
なぜなら、人は生きているだけで、視覚、聴覚、嗅覚、触覚などの感覚から、かなり膨大な情報が頭の中に入り、一度記憶として残ります。
この記憶をすべて、ずっと残すことになると記憶の情報で頭がいっぱいになり、パンクしてしまいます。
それを、防ぐために脳は、不要な記憶を忘れようとします。
そのため、一度覚えても忘れてしまうのです。
覚えるのに都合の良い時間
勉強や読書などをいつしていますか。最近では、朝活が流行っていて、早朝にしている方も多くいると思います。
これは、脳が一番集中している時間帯にすることができるので、とても効率の良いことです。
もちろん、記憶に残りやすいのですが、一番記憶に残りやすいタイミングではないのです。
では、どのタイミングが良いと思いますか。
それは、寝る前です。
寝る前は、眠いので覚えるどころではないとの意見をいただきそうで、それも一理ありますが、何も眠くなる寸前に勉強しなければならないわけではありません。
フランスの大学で、以下のような実験が行われました。
- Aグループ:朝の9時に勉強し、その12時間後の夜の9時に復習
- Bグループ:夜の9時に勉強し、その12時間後の朝の9時に復習
これを両グループとも2回繰り返したあと、1週間後と6か月後にテスト実施した結果、どちらもBグループの方が成績が良かったのです。
これは、寝ている最中に脳が記憶を整理する働きがあるために起こることです。
寝る前に、覚えようと意識して記憶に残しておくと、寝ている最中に脳が強く残っているこの記憶は必要なものだと判断し、長く記憶に残るように整理します。
朝に覚えようとした場合は、寝る前までにいろんな情報が入ってきて、朝に覚えようとした記憶を上書きしてしまいますので、寝ている最中の脳の整理でも、記憶を忘れる方に整理されてしまいがちです。
勉強の後は寝ましょう
これらのことから、記憶に残したい場合は、勉強した後は寝ることが良い習慣です。
夜、勉強した後に、気分転換でゲームしたり、動画を見てしまうことがあるかもしれませんが、それはとっても、もったいないことです。
せっかく覚えた内容をゲームや動画に上書きされてしまい、寝ている間の記憶の整理の時にゲームや動画の記憶が強く残ってしまいます。
その日の勉強が終わったら、寝る準備をしましょう。そして、布団に横になりながら、勉強したことを思い出し、達成感を味わって寝ましょう。
そうすることで、自己成長のスピードも上がり、しあわせは自分に一歩近づくことができるのです。
布団に横になってまで、勉強を思い出したくない人や、考えると興奮して寝れなくなる人などはそこまで気にせずに、何も考えずに寝てください。